「SwitchBotから新しいハブが続々と出ているけど、種類が多すぎてどれを買えばいいか全く分からない……」
「一番高価な『AIハブ(約4万円)』を買っておけば、これまでのハブの機能も全部網羅されている上位互換なんだよね?」
もしあなたが今、このように考えているなら、購入ボタンを押すのはちょっと待ってください。
そのままAIハブを購入すると、「あれ? エアコンやテレビがスマホから操作できない……」と致命的な後悔をすることになるかもしれません。
お伝えしたいのは、SwitchBot AIハブはハブ3の上位互換ではないという事実です。
両者はそもそもスマートホームにおける役割やコンセプトが全く異なる、別ジャンルの製品になっています。
価格が高いからといって、すべての機能が入っているわけではないという罠がここにあります。
この記事では、SwitchBot製品を普段から愛用し、各ハブの最新仕様をくまなくチェックしている筆者が、AIハブとハブ3の決定的な違いをわかりやすく解説します。
それぞれのマニアックな独自機能から、あなたの環境や目的に合わせてどちらを選ぶべきかまで、丁寧にまとめました。
まずは、AIハブとハブ3の大きな違いが一目でわかる比較表をご覧ください。
| モデル名 | AIハブ (AI Hub) | ハブ3 (Hub 3) |
|---|---|---|
| 価格(目安) | 約39,980円 | 14,980円(改定後) |
| 主な役割 | 家の脳(防犯や高度なAI処理) | 手足(家電のリモコン操作) |
| 赤外線リモコン機能 | 非搭載 | 搭載(強力) |
| おすすめな人 | 防犯や自動化を極めたいマニア | 家電を便利に操作したい全ての人 |
決して安い買い物ではないからこそ、この記事を最後まで読んでいただき、無駄な出費を抑えた後悔しないハブ選びに役立ててみてください。
1. 【最大の罠】AIハブはハブ3の上位互換ではない!決定的な3つの違い
スマートホームの要となるハブ選びで失敗しないために、まずは絶対に知っておくべき両者の決定的な3つの違いを解説します。

ここを理解するだけで、あなたの抱えている疑問の多くは解決するはずです。
① 最大の違い:AIハブは赤外線機能なし!
これが最も多くの方が陥りやすい、そして最も衝撃的な事実です。
従来のハブミニやハブ2、そして最新のハブ3には、強力な赤外線スマートリモコン機能が搭載されています。
これにより、家にある古いテレビやエアコン、扇風機、照明などの赤外線リモコン家電を学習させ、スマホやアレクサ等の音声で操作することができるようになります。
多くの人がSwitchBotのハブに求める、一番メインとなる機能ですよね。
しかし、約4万円のフラッグシップ機であるはずのAIハブには、なんとこの赤外線リモコン機能が一切ついていません。
つまり、AIハブを単体で買っても「アレクサ、テレビをつけて」「外からエアコンをオンにして」といった既存家電の操作は不可能です。
赤外線操作をしたい場合、AIハブとは別にハブ3やハブ2等を子機として併用する必要があります。
② 役割の違い:AIは脳、ハブ3は手足
なぜ高価なAIハブに赤外線機能がないのか、疑問に思う方も多いと思います。
それは、両者の開発思想と役割が根本的に違うからです。
次世代スマートホームにおける役割分担として、それぞれの特徴を理解してみてください。
- AIハブは「脳」:カメラの映像をAIが解析して状況を理解し、家全体に高度な自動化を指示するための司令塔です。
- ハブ3は「手足」:赤外線で家電を直接動かしたり、本体の物理ダイヤルで誰でも簡単に直感的な操作を可能にするための実行部隊です。
③ 維持費:ハブ3は無料、AIはサブスク有
導入コストと、その後の維持費となるランニングコストにも大きな違いがあります。
- ハブ3:本体価格14,980円の完全な買い切りで、追加費用はかかりません。
- AIハブ:本体価格約39,980円に加え、高度な映像理解などの機能をフル活用するには月額2,980円のAI+サービスへの加入が推奨されています。
基本的なローカル処理はAIハブでも無料で使えますが、人物の特定や複雑な自然言語検索にはサブスク課金が必要になってきます。
2. SwitchBot AIハブの特徴と「おすすめな人」:スマートホームの到達点
AIハブは、これまでの単にスマホで家電を動かすという常識を覆してくれます。

家そのものに知能を持たせるような、プロやマニア向けの超高性能デバイスに仕上がっています。
① 映像理解:AIがカメラ映像を文章化!
従来のカメラは、何かが動いたという動体検知しか分かりませんでした。
しかしAIハブは、接続したカメラの映像を人のように深く理解してくれます。
犬がソファで寝ている、息子が帰宅して冷蔵庫を開けたといった具体的な出来事を文章としてログ化できるのです。
後から「昨日ペットがご飯を食べた時間は?」と自然言語で検索することすら可能になっています。
② 処理速度:ローカルAIで爆速&安全!
AIハブの真骨頂は、強力なAIチップを内蔵し、処理をクラウドではなく本体内で爆速に行う点にあります。
- 爆速レスポンス:クラウドを経由しないため、センサーが反応してから家電が動くまでのスピードが劇的に向上します。
- オフライン稼働:インターネット回線が切れても、ローカルネットワークさえ生きていればオートメーションが動作します。
- プライバシーの保護:カメラ映像を外部サーバーに送信することなく、本体内蔵のmicroSDや外付けHDDに安全に保存できます。
③ 拡張性:高度な自動化システムを内蔵
これまで高度なスマートホーム構築のために、ご自身でサーバーを立てていた層には嬉しいお知らせです。
AIハブには、オープンソースのスマートホーム基盤であるHome Assistantと、AIカメラ監視システムのFrigateが最初から内蔵されています。
他社製RTSPカメラも接続可能で、難しいサーバー構築なしで極めて高度なローカル自動化が実現できる優れものです。
▼ 結論:防犯や自動化を極めたい人向け
- 防犯・見守りガチ勢:SwitchBotカメラ等を複数台運用し、家族の顔認識や不審者検知など、しっかりとしたシステムを構築したい人。
- ローカル自動化マニア:クラウドに依存しない爆速かつマニアックな自動化環境をご自身で構築したい人。
- 注意点:赤外線リモコン機能は無いため、既存家電の操作が主目的の人にはあまり向いていません。
3. SwitchBot ハブ3の特徴と「おすすめな人」:最強のスマートリモコン
SwitchBot ハブ3は、日常の家電操作をとても便利にしてくれる、現時点におけるスマートリモコンの最高傑作です。

① 操作性:物理ダイヤルと液晶で超簡単!
ハブ3の最大の特徴は、本体下部に搭載された物理ダイヤルと見やすい液晶画面です。
スマホを開いたり、スマートスピーカーに話しかけたりしなくても、ダイヤルを回してエアコンの温度を1度単位で微調整できます。
スマホを持たない小さなお子様や、機械操作が苦手なご高齢の家族でも、昔ながらのダイヤル操作で簡単に使えるのが本当に素晴らしいポイントです。
② 赤外線:出力150%UPで確実に届く!
ハブ2やハブミニで、たまに赤外線が届かなくてエアコンが点いていなかったという経験はありませんか。
ハブ3では赤外線信号の強度が過去モデルから150%も強力になり、部屋の隅々までしっかりと信号を届けてくれます。
10万機種以上の家電データベースを備えているため、様々なリモコンの代わりとして大活躍してくれます。
③ 連携力:Matterで最大30台を管理
Apple HomeKitやGoogle Homeなどの異なるプラットフォームを繋ぐ世界標準規格のMatterにも強力に対応しています。
ハブ2では最大8台までしかMatter経由でサブデバイスを連携できませんでしたが、ハブ3では一気に最大30台へと大幅拡張されました。
ロックやカーテンなど、家中のSwitchBot製品をまとめて管理したい人にとってはとても嬉しい進化ですね。
▼ 結論:家電を便利に操作したい全ての人
- 家電操作の利便性を極めたい人:テレビやエアコンなどの赤外線家電を、スマホや音声で快適に操作したい人。
- 家族全員でスマートホームを使いたい人:スマホ操作が苦手な家族のために、直感的な物理ダイヤルの操作手段を残しておきたい人。
- Matterデバイスが増えてきた人:既存のハブ2ではMatter連携の上限に達してしまい、より多くのデバイスを一元管理したい人。
4. 【早見表】AIハブ・ハブ3・ハブ2のスペック詳細徹底比較
結局どれが一番自分の家に合っているのか、各モデルのスペックと違いを一目でわかる比較表にまとめました。

SwitchBot製品の導入を検討する際の参考にしてみてください。
| 機能・スペック | AIハブ (AI Hub) | ハブ3 (Hub 3) | ハブ2 (Hub 2) |
|---|---|---|---|
| 価格(目安) | 約39,980円 | 14,980円(改定後) | 約9,980円 |
| 別途サブスク費用 | あり(任意) | なし | なし |
| 赤外線リモコン機能 | 非搭載 | 搭載(強力) | 搭載 |
| 本体の物理操作 | なし | ダイヤル・ボタン | タッチボタン |
| 画面表示 | なし | 2.4インチ液晶 | LED数値表示 |
| 温湿度 / 照度センサー | なし | ケーブル内蔵等 | ケーブル内蔵等 |
| Matter連携上限数 | 対応 | 最大30台 | 最大8台 |
| ローカルAI処理/速度 | 内蔵AIで高速化 | 基本クラウド処理 | 基本クラウド処理 |
| カメラ映像のAI解析 | 映像の言語化など | なし | なし |
| Home Assistant内蔵 | コンテナ搭載 | なし | なし |
| ネットワーク接続 | 有線LAN推奨 / Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi |
| 主な役割・コンセプト | 家の脳・防犯中枢 | 家電操作の手足 | 標準的なスマートハブ |
5. 既存ユーザー必見!ハブ2やハブミニからの「最適な乗り換え・併用」ガイド
現在、すでにハブ2やハブミニを使っている方は、どのようにAIハブやハブ3を活用すればよいのでしょうか。

筆者のおすすめする、最適な乗り換えや併用のガイドをご紹介します。
① ハブ2:現状で不満がなければ乗換不要
もし現在ハブ2を使っていて、赤外線での家電操作や基本的な温湿度管理に不満がないのであれば、無理にハブ3やAIハブへ乗り換える必要はありません。
ハブ2は依然として非常に優秀な製品であり、一般的なスマートホーム構築には十分すぎる性能を持っています。
② ハブ3:連携上限や操作に不満なら乗換
- Matterのデバイス数が上限を超えてしまった時。
- スマホを持たない家族から操作しづらいと相談された時。
- 赤外線の届きが甘く、エアコンが点いていない事象が頻発する時。
これらに該当する場合は、ハブ2からハブ3への買い替えが、あなたの生活の質をグッと引き上げてくれます。
③ AIハブ:買い替えず併用するのが大正解
AIハブを買うから、今のハブ2は捨てようと考えるのは少しもったいないです。
公式機能として、マスター・スレーブという親機と子機の連携機能が用意されています。
AIハブを導入すると自動的にマスターハブとなり、既存のハブ2やハブ3は手足として認識されます。
これにより、AIハブの高度な処理能力とハブ2/3の赤外線機能が見事に融合し、それぞれの弱点を補い合う最強の環境が完成します。
6. よくある質問(FAQ)※購入前のモヤモヤを解消
SwitchBotのAIハブやハブ3について、購入前に多くの方が抱く疑問をまとめました。

Q1. AIハブの月額2,980円のサービスは絶対に払わないとダメですか?
A. いいえ、必須ではありません。
サブスクに加入しなくても、ローカルでの基本的なオートメーション実行や、顔認識以外のローカル録画は可能です。
特定の人物の顔認識など、より高度なAI機能をフルに使いたい場合のみ加入を検討してみてください。
Q2. AIハブに他社製の防犯カメラは繋がりますか?
A. はい、RTSPという規格に対応したカメラであれば、他社製でも最大8台まで接続して管理することが可能です。
ただし、格安の屋内カメラなどRTSP非対応のものは接続できないので注意してください。
Q3. ハブ3の画面には何が表示されますか? 時計代わりになりますか?
A. 温湿度だけでなく、操作対象のデバイス名やアイコンが表示されます。
アップデートにより時刻表示やアラーム機能にも対応しているため、ベッドサイドに置く時計としても非常に優秀に働いてくれます。
7. まとめ:あなたの家に最適なSwitchBotハブを選ぼう
今回は、SwitchBot AIハブとハブ3の決定的な違いについて、機能の裏側まで詳しく解説しました。

最後にもう一度、選び方のポイントをまとめます。
- ハブ3がおすすめな人:テレビやエアコンをスマホで操作したい、物理ダイヤルで直感的に操作したい実用性重視の方。
- AIハブがおすすめな人:複数台のカメラで高度な防犯を行いたい、クラウドに依存しない自動化環境を構築したいマニアの方。
何度も繰り返しになりますが、AIハブは決してハブ3の上位互換ではありません。
赤外線リモコン機能がないという罠をしっかりと回避し、まずはご自身がスマートホームで何をしたいのかを明確にしてみてください。
あなたの用途と予算にぴったりのハブを選んで、ストレスフリーで快適なスマートライフを手に入れましょう。

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